飲食店のポータルサイト活用法|食べログ・ホットペッパー・一休の使い分け

飲食店のポータルサイト活用法|食べログ・ホットペッパー・一休の使い分け

「食べログやホットペッパーは、もう見られていないのでは?」と感じている飲食店オーナーの方は多いと思います。実際、30代以下の世代はインスタやTikTokでお店を探すことが増え、ポータルサイトは予約ツールとしてだけ使うという人も少なくありません。

それでも、ポータルサイトには今も押さえておくべき役割があります。この記事では、ホットペッパーの営業経験もある飲食店専門マーケター、株式会社MeRISE 古市が、各ポータルサイトの特徴と使い分け、掲載プランの選び方、予約を取りこぼさない運用方法を解説します。

この記事で分かること

  • ポータルサイトの今の立ち位置と、それでも掲載すべき理由
  • 食べログ・ホットペッパー・Retty・一休の特徴と使い分け
  • ポータルで成果を出すための具体的なチェックポイント
  • 当日予約・2回転目を取りにいく予約の受け方
  • 掲載プランを選ぶときの考え方

結論:ポータルは「頼りきらず、でも必ず整える」

SNSとポータルを天秤にかける飲食店オーナー

ポータルサイトの集客上の優先順位は、以前より下がっています。ポータルだけに頼る集客は、多くのお店にとって現実的ではありません。一方で、ポータルを放置するのももったいない選択です。

ポータルを整えておくべき2つの理由

  1. 最終的な予約先になる:SNSでお店を知ったお客さんが、予約の段階でポータルを訪れることがあります。情報が整理されていなかったり、SNSと内容が違ったりすると離脱につながります。
  2. サイトとしての力が強い:ポータルはドメインパワー(検索エンジンからの評価の高さ)が強く、店名・住所・電話番号程度なら基本無料で掲載できます。正しい情報が載っている状態は最低限つくっておきましょう。

主要ポータルサイトの特徴と使い分け

複数のポータルサイトを見比べるオーナー
サイト主な特徴向いているお店
食べログユーザーが重視するのは「点数」。特に3.5の壁の影響が大きい幅広い業態
ホットペッパー掲載できる情報量・ユーザー数・掲載店舗数が多く、アプリも活発幅広い業態
Retty情報の網羅性や独自の特色は控えめ補助的な掲載として
一休成果報酬型。記念日・接待需要に強い。掲載基準あり客単価1万円を超える高級店

食べログ:点数が集客を大きく左右する

食べログでは、点数を見て来店を決めるユーザーが多くいます。MeRISEの支援先でも、点数が3.2から3.4に上がったことで予約数が大きく伸びたケースがあります。特に3.4から3.5の壁を超えると、予約数が倍になることも珍しくありません。反対に、アルゴリズムの変更で3.5を下回り、売上が半減したという話もあります。小数点以下の差でもそれだけ影響がある点で、食べログは今も強力な集客ツールになり得ます。

ホットペッパー:今もっとも動いているプラットフォーム

ホットペッパーでも口コミ点数が表示されるようになりましたが、食べログほど点数の影響力はありません。その代わり、掲載できる情報量が多く、ユーザー数や掲載店舗数も多いのが強みです。情報をしっかり整えて載せていく使い方が向いています。現状は食べログとホットペッパーの2強といえます。

一休:高級店の記念日需要を取りにいく

一休は、客単価が1万円を超えるような高級店や接待向けのお店と相性が良いサイトです。たとえば、まだ高級店をあまり利用したことのない20代前半の方が、恋人の誕生日に夜景のきれいなレストランや鉄板焼きを探す、といった記念日の場面で強みを発揮します。月額固定ではなく成果報酬型で掲載できる一方、掲載には基準があるため、基準に合うお店であれば検討する価値があります。

ポータルで成果を出すためのチェックリスト

チェックリストで掲載情報を確認する店員

ポータルでやるべきことは、突き詰めると「情報の抜け漏れをなくすこと」と「掲載プランを見極めること」の2つです。まずは情報面を次のチェックリストで確認してみてください。

  • 写真を載せられる箇所に、すべて写真を載せているか
  • SNSや他媒体と内容が食い違っていないか
  • ネット予約の在庫(予約可能な席数)を十分に出しているか
  • 営業時間中もネット予約を受け付けているか
  • 空席表示がいつも「△」になっていないか

ネット予約の在庫を多く出すと評価が上がりやすい

各媒体にとって、予約手数料は大きな収益の柱です。全席をネット予約で出すなど在庫を多く出すと、媒体内での評価が上がり、掲載順位が上に来やすくなるとされています。席数を多く出せば、その分予約の機会も増えます。

「いつも△」は機会損失につながる

何度も予約をする幹事さんは、空席表示を意外と覚えています。「美味しそうだけど、いつも△だからやめておこう」と思われてしまうのは大きな機会損失です。夕方に予約しようとしたらネットでは受付が終わっていて「電話してください」となる状態も、離脱の原因になります。

当日予約を取りこぼさない「強気の受け方」

自信を持って当日予約の電話を受ける店員

ポータル活用の大きな鍵は、当日の予約をどれだけ取れるかです。フリー客のために席を空けておきたい、ダブルブッキングが怖いといった現場の事情はよく分かりますが、ポータルをフル活用するなら、ネット予約はギリギリまで受け付けられるようにしておくことをおすすめします。

2回転目を取りにいく15分調整の考え方

たとえば予約枠が「18時〜20時」「20時〜22時」とあり、1回転目が入ると次の予約が20時15分からしか取れない設定になっているとします。しかし、20時15分で予約を探す人はほとんどおらず、20時で空いていなければ離脱してしまいます。

そこで20時の枠を取れるようにしておき、時間が重なった場合は「当日のご予約なので15分だけずらしていただけますか」とお電話で調整する。実施するかはお店次第ですが、こうしてネット予約をフル活用しているお店は集客力が強い傾向にあります。

SNSやWebとは関係なく、実は一番の裏技は店長さんのマネジメント力や電話口での対応力だったりします。

一番予約が集中する時間帯に2回転目が入らないと悩んでいるお店は、強気に受けることを前提にしたオペレーションを整えたうえで、この部分を見直してみる価値があります。

掲載プランは「最上位か最下位」の2択で考える

上か下かの分かれ道で考えるオーナー

掲載プランは業態やエリアで変わりますが、基本は次の2パターンで考えるとシンプルです。中間のプランで費用対効果を見ながら試行錯誤するより、判断がしやすくなります。

パターンポータルの役割費用の考え方
一番上のプラン集客の主軸として新規を獲得するポータルにしっかり投資する
一番下のプランネット予約の受け皿として使う浮いた費用をSNSやGoogleに充てる

判断の目安はエリア

ポータルに力を入れるかどうかを左右する一番の要素はエリアです。繁華街ではポータルの力が強く、繁華街から離れるほど弱まっていきます。離れたエリアでは目的来店が取りやすく、競合やSNSで発信しているお店も少ないことが多いため、SNSに力を入れる方が効果的と考えられます。

ポータルに多額の広告費をかけて集客する時代から、同じ金額を複数のチャネルに分散させる考え方へと変わってきています。繁華街で最上位プランを選ぶ場合も、郊外で最下位プランにする場合も、「ポータルにどんな役割を持たせるか」を先に決めておくと、費用の判断がぶれにくくなります。

よくある質問

Q. 若い世代はSNSで探すなら、ポータルは掲載しなくてもいいのでは?

A. 掲載はしておくことをおすすめします。SNSでお店を知ったお客さんが、最後の予約の段階でポータルを訪れることがあるためです。そのときに情報が古かったりSNSと違っていたりすると、離脱につながってしまいます。基本情報は無料で掲載できるので、最低限の情報は正しく整えておきましょう。

Q. 食べログの点数は、少し上がるだけでも違いがありますか?

A. 小数点以下の違いでも大きく変わります。3.2から3.4に上がって予約数が伸びたケースや、3.5の壁を超えて予約数が倍になるケースもあります。食べログを活用するなら、点数への意識は欠かせません。

Q. ダブルブッキングが心配で、営業中のネット予約を止めています。

A. その気持ちはよく分かります。ただ、ポータルをフル活用するなら、営業中もネット予約を受け付けることを強くおすすめします。重なった場合は時間を少しずらしてもらうよう電話で調整するなど、強気に受けることを前提としたオペレーションを整えておくと安心です。

Q. ホットペッパーの中間プランは選ばない方がいいですか?

A. 絶対ではありませんが、中間プランで費用対効果を探りながら試行錯誤するより、「一番上で主軸にする」か「一番下で予約の受け皿にする」かの2択で考える方が判断しやすくなります。どちらが合うかは、エリアと業態で変わります。


まとめ

  1. ポータルの優先順位は下がっているが、最終的な予約先として情報は必ず整える
  2. 基本は食べログとホットペッパー、高級店なら一休もプラスする
  3. 写真枠を埋め、ネット予約の在庫を多く出し、営業中も受け付ける
  4. 当日予約は強気に受け、2回転目を取りにいくオペレーションをつくる
  5. 掲載プランは最上位か最下位で考え、エリアを判断の目安にする

ポータルサイト活用のご相談はMeRISEへ

エリアと業態を拝見したうえで、ポータルにどこまで力を入れるべきかを診断し、ご提案します。次のような方はお気軽にご相談ください。

  • 食べログやホットペッパーの掲載費用を見直したい
  • ポータルとSNS・Googleの予算配分に迷っている
  • ネット予約の受け方や席の出し方を改善したい
  • 一休への掲載を検討している

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