飲食店のインバウンド集客の始め方|Googleマップ・海外媒体・SNS広告
外国人観光客の増加にともない、インバウンド集客に力を入れる飲食店が増えています。一方で、「何から始めればいいのか分からない」「郊外のお店でもインバウンド集客はできるのか」と迷っている飲食店オーナー・店長の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、飲食店の集客を支援している株式会社MeRISEの古市が、インバウンド集客に向いているお店の条件と、外国人観光客を呼び込むための具体的な施策を、旅行前・旅行中のタイミング別に整理して解説します。
この記事で分かること
- インバウンド集客に向いているお店・向いていないお店の違い
- Googleビジネスプロフィールで整えるべき項目
- Googleマップ広告で外国人観光客に絞って配信する方法
- Tripadvisor・大衆点評・NAVERなど海外向けポータルサイトの使い方
- 海外向けSNS広告・海外インフルエンサーの活用と、狙う国の決め方
結論:インバウンド集客は「立地の確認」と「ターゲットの絞り込み」から
インバウンド集客は、すべての飲食店に向いているわけではありません。まず自分のお店の近くに外国人観光客がいるかを確認し、そのうえでどの国の、どんな人に届けるかを絞り込むことが出発点です。
そのうえで取り組める施策を、外国人観光客の行動タイミング別に整理すると次のようになります。
| タイミング | 主な施策 | 目的 |
|---|---|---|
| 旅行中 | Googleビジネスプロフィールの整備、Googleマップ広告 | 「近くのお店」「今から行けるお店」を探している人に見つけてもらう |
| 旅行前 | Tripadvisor・大衆点評・NAVERなどのポータルサイト | 事前に食事先を調べている人の候補に入る |
| 旅行前(来日前) | 海外向けSNS広告、海外インフルエンサー | 日本に来る前からお店を知ってもらう |
ステップ1:自店がインバウンド集客に向いているか確認する

インバウンド集客は、立地によって難易度が大きく変わります。たとえば大阪の梅田・なんば・道頓堀・心斎橋、京都の市街地や主要な観光地周辺には、日常的に多くの外国人観光客が歩いています。こうしたエリアでは、「どうやって来てもらうか」という施策を打ちやすくなります。
一方で、郊外や観光地から離れたエリアでは、そもそも外国人観光客が店舗の近くまで来ていない可能性があります。その場合、いくら広告を出しても来店までのハードルが高くなります。
インバウンド集客に向いている店舗のチェックリスト
- 外国人観光客が多いエリアにある
- 観光地や繁華街から近い
- 外国人にも需要のある業態である
- 店舗までのアクセスが分かりやすい
- 外国人向けの情報発信ができる
郊外のお店の場合は、無理にインバウンドを狙うよりも、まず地域のお客様を集める施策に力を入れた方が成果につながりやすいケースもあります。「流行っているから」という理由だけで始めないことが大切です。
ステップ2:Googleビジネスプロフィールを外国人にも分かる状態にする

外国人観光客を集客するうえで、まず取り組むべきなのがGoogleです。私たちが海外旅行で「近くのレストラン」「おすすめの現地料理」をGoogleマップで探すように、外国人観光客も旅行中はGoogleマップを使ってお店を探します。
整えておきたい項目
- 店舗名
- 営業時間
- 住所
- 店内写真
- 料理写真
- メニュー
- 予約方法
- アクセス情報
- 外国語での店舗情報
日本語の情報しか載せていなくても、Googleが自動翻訳してくれることはあります。ただ、本格的にインバウンド集客を行うなら、英語などの外国語で情報を整えておくのも効果的です。特に「何が食べられるお店なのか」「いくらくらいなのか」「予約は必要なのか」「外国人でも利用しやすいのか」は、できるだけ分かりやすく伝えましょう。
ステップ3:Googleマップ広告で「旅行中の人」に絞って届ける

Google対策の中でも、特に効果的なのが広告です。Google広告では、外国人観光客に絞って配信できます。たとえば「韓国人観光客に向けて、店舗から5km圏内で広告を出す」といった設定が可能です。
設定できる主な項目
- 国籍や地域
- 年齢
- 性別
- 店舗からの距離
- 興味関心
- 検索キーワード
韓国人観光客が多いエリアにいるユーザーに対して、日本のうなぎ店や焼肉店の広告を配信するといった使い方ができます。旅行中の外国人観光客は「近くにあるお店」「今から行けるお店」を探しているため、Googleマップでお店を探しているタイミングで上位に表示されれば、来店につながる可能性は大きく高まります。
Googleマップ広告が向いている店舗
- 繁華街にある
- 観光客が近くを歩いている
- ターゲットとなる国籍が明確
- 業態に特徴がある
- お店の強みが外国人にも伝わりやすい
ステップ4:旅行前の人にはポータルサイトでアプローチする

旅行に行く前に、どこで食事をするかを調べておく人は多いものです。そこで活用できるのが、外国人観光客向けのポータルサイトです。国によって使われているサービスが異なるため、ターゲットの国の人が実際に使っているサービスを選びましょう。
| サービス | 主な利用者 |
|---|---|
| Tripadvisor | 海外からの旅行者 |
| 大衆点評 | 中国のユーザー |
| NAVER | 韓国のユーザー |
| その他の検索サイト・旅行情報サイト | 各国のユーザー |
日本人がGoogleや食べログでお店を探すように、外国人観光客も普段使っているサービスでお店を探します。つまり、日本人向けの集客施策を海外向けに置き換えるという考え方です。
ポータルサイトで整えるべき情報
- 店舗の基本情報
- 料理写真
- メニュー
- 価格帯
- 営業時間
- アクセス
- 予約方法
- 外国語での説明
サービスによっては広告を出稿できる場合もあり、ランキングや検索結果の上位に表示されることで、旅行前のユーザーにお店を知ってもらえます。
ステップ5:海外向けSNS広告で「来日前」から知ってもらう

InstagramなどのSNSは、日本国内だけでなく海外にも広告を配信できます。韓国人観光客を集めたいなら韓国向けに、英語圏の観光客を集めたいなら英語圏に向けて配信する方法です。
海外向けSNS広告の進め方
- ターゲットとなる国を決める
- 現地の言語で動画やクリエイティブを制作する
- 現地のユーザーに向けて広告を配信する
- 日本旅行を検討しているユーザーに認知してもらう
- 来日前から店舗を知ってもらう
たとえば韓国で日本旅行を検討している人に、「大阪に来たら食べたい日本食」「なんばで食べられる本格的なうなぎ」といった動画を配信できます。来日前から認知を取っておくことで、旅行中にお店を探してもらえる可能性が高まります。
補足:海外インフルエンサーを活用する場合の注意点
SNSの活用方法としては、韓国や中国のインフルエンサー、海外の旅行系アカウントに来店・紹介してもらう方法もあります。ただし、日本国内のインフルエンサー施策よりも難易度は高くなります。
| 難しい点 | 内容 |
|---|---|
| 判断材料が少ない | フォロワーの質や現地での影響力が分かりにくい |
| 確認がしにくい | 投稿内容を正確に確認しにくく、言語の壁もある |
| 効果が見えにくい | 日本での来店につながるか分かりにくい |
そのため、現地の代理店などを通じて依頼するケースも多くあります。自社だけで判断するのが難しい場合は、無理に直接依頼せず、専門家に相談するのも一つの方法です。
ターゲットの国は一つに絞って始める
インバウンド集客を始めると、「韓国も中国も英語圏もヨーロッパも、全部狙った方がいいのでは」と考えがちです。しかし、最初からすべての国を狙う必要はありません。
おすすめの進め方
- まずは近い国から始める
- ターゲットとなる国を一つに絞る
- その国向けに情報を整える
- 広告やSNSで反応を見る
- 成果が出たら他の国へ広げる
最初におすすめなのは韓国です。日本から近く、訪日観光客も多く、日本の食文化との相性も良いからです。焼肉やうなぎなど、日本と韓国の両方で親しまれている料理もあります。まず韓国人観光客で効果的な施策を検証し、その後中国や英語圏などへ広げていく方が、無駄な広告費を使わずに済みます。
ターゲットは具体的に決める
「外国人観光客全員」を狙うよりも、「大阪に旅行中の韓国人」「なんば周辺にいる20〜40代の韓国人」「日本食に興味があるマレーシア人」のように具体的に絞った方が、広告の効果は高まります。ターゲットを決めるときは、次の点を整理しましょう。
- どの国の人を集めたいのか
- どんな料理を求めているのか
- 旅行前と旅行中のどちらを狙うのか
- どのエリアにいる人なのか
- どのサービスを使っているのか
ここが明確になると、Google広告・ポータルサイト・SNS広告・インフルエンサー施策のうち、使うべき施策が見えてきます。
よくある質問
Q. 郊外のお店でもインバウンド集客はできますか?
郊外や観光地から離れたエリアでは、そもそも外国人観光客がお店の近くまで来ていない可能性があり、広告を出しても来店までのハードルが高くなります。まずは地域のお客様を集める施策に力を入れた方が、成果につながりやすいケースもあります。
Q. Googleビジネスプロフィールは外国語で書く必要がありますか?
日本語の情報しかなくても、Googleが自動翻訳してくれることはあります。ただ、本格的にインバウンド集客を行うなら、英語などの外国語で情報を整えておくのも効果的です。特に料理の内容、価格の目安、予約の要否、外国人でも利用しやすいかは分かりやすく伝えましょう。
Q. 最初はどの国をターゲットにするのがおすすめですか?
最初におすすめなのは韓国です。日本から近く、訪日観光客も多く、焼肉やうなぎなど日本と韓国の両方で親しまれている料理もあるため、日本の食文化との相性が良いからです。まず一つの国で効果的な施策を検証してから、他の国へ広げていきましょう。
まとめ:飲食店のインバウンド集客で押さえたい7つのポイント
- まず自店の立地に外国人観光客がいるかを確認し、郊外店舗は無理に狙わない
- Googleビジネスプロフィールを外国語にも対応させる
- Googleマップ広告で、国籍や距離を絞って旅行中の人に届ける
- Tripadvisor・大衆点評・NAVERなど、ターゲットの国で使われているポータルサイトを活用する
- 海外向けSNS広告で、来日前からお店を知ってもらう
- 海外インフルエンサーは難易度が高いため、必要に応じて代理店や専門家を通す
- 最初は韓国など一つの国に絞り、成果を見ながら広げる
インバウンド集客で大切なのは、「インバウンドだから特別なことをする」ことではありません。自分のお店に来る可能性のある国の人を見極め、その人たちが普段使っている場所に、必要な情報を届けることです。
インバウンド集客のご相談はMeRISEへ
次のようなお悩みをお持ちの方は、お気軽にご相談ください。
- 自分のお店がインバウンド集客に向いているか知りたい
- どの国をターゲットにすべきか迷っている
- Googleマップ広告や海外向けSNS広告を始めたい
- 海外向けポータルサイトの掲載内容を整えたい
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